請求代行サービスは請求書の発行業務をはじめとして、売掛金の回収や督促など、請求にかかわる業務の大部分を代わりに行ってもらうことができて大変便利です。しかし、どんなに便利なサービスであってもメリットとデメリットの両方が存在します。請求代行も例外ではなく、導入するかどうかを決める際はデメリットも十分に考慮する必要があります。請求代行サービスのデメリットとしてまず挙げられるのは、取引をする度に手数料が発生することです。
請求代行サービスを導入すると、人件費をはじめとした経費の削減につなげられる可能性がありますが、日頃膨大な数の請求書をつくる企業が代行を依頼すると、取引手数料の出費が大きく膨らみ、人件費の削減が無駄になってしまうことがあります。このサービスを導入するかどうかは、業務効率化とコストの両面を評価した上で決めることが重要です。取引先に対してこのサービスを利用する旨の説明の必要が生じる点も、請求代行のデメリットの一つといえます。導入によって取引先が不利益を被ることはありませんが、導入にふみきった理由やそれに伴って生じる取引の変化などを説明をして了承を得ておかないと、取引中にトラブルが生じることがあるので注意が必要です。
また、取引先ごとに利用限度額が設定され、金額を超えると請求や売掛金の未回収保証をしてもらえなくなる点もデメリットになっています。利用限度額は与信審査によって決定されるため、希望通りになるとは限りません。