ファクタリングでは早期に売掛債権を現金化し、事業や支払いに利用することができるようになります。しかし売掛債権以上の金額になることはなく、売却金額は必ず売掛金よりも安くなってしまいます。手数料の設定は業者によってことなり、売掛先の信用力や支払いサイトの長さでも変わってきます。支払いサイトが長ければ長いほど手数料は多くなります。
契約には様々な書類が必要です。売掛先への請求書のコピー、住民票、印鑑証明、債権譲渡担保権設定契約書、2社間ファクタリングの場合は事務委任契約書、同意書などです。書類の中には区役所などで取得しなくてはならないものもありますが、契約書関係はファクタリング会社で作成を行います。この契約書作成に関しては2万円程度が相場となっていますが、会社によって設定も異なります。
これとは別の収入印紙も必要になるため、売掛金から手数料、事務手数料、収入印紙代、振込代金などが引かれ残った金額が入金されます。本来であれば待っていればこうした手数料がかかることはないため、ファクタリングを実行する場合は手数料に見合ったメリットがあるかよく考えてから契約をする必要があります。特に2社間契約の場合は取引先からの入金があった日に、使い込みをしてしまわないように注意しなくてはなりません。もし使い込みをしてしまうと契約違反となってしまい、取引先に債権譲渡したことが通知されてしまうことがあります。
振込があった日に自動引き落としがあるとファクタリング会社への支払いができなくなってしまうこともあるため、自動引き落としの有無にも注意が必要です。