医療費は主に診療報酬によって決められています。自由診療はその限りではありませんが、一般的には医療費の3割などを患者負担として、残りを公的医療保険がカバーするというのが一般的です。この医療費を受けとる権利のことを診療報酬債権と呼んでいますが、この診療報酬債権は受けとることが出来る権利ですから、患者の自己負担以外の部分は改めて請求しなければ受給出来ない権利です。この権利を活かしたファクタリングがよく行われています。
この診療報酬債権を利用したファクタリングでは、巨額の資金を集めやすいです。ではその集めてきた巨額の資金を何に使うのかですが、一般的には医療機関の設備の充実に充てられます。その他にもファクタリングで集められた資金によって、病床数の拡大を行うこともありますが、病床数を増加するためには役所への届けでも必要ですし、さらに建物の増床なども必要になってきます。増床をするとなると建築工事も必要になるでしょうし、また敷地が狭くなる場合には近隣の土地の確保を行うことも重要です。
その資金の確保のためにファクタリングを活用するわけです。なお、今後の日本では少子化と高齢化により人口減少が始まりました。地域によってはこのファクタリングにより貸し付けた資金が回収出来るかどうか、じっくりと見極める可能性も高くなってきています。したがって、今後もこのやり方が可能かどうか続けられるかどうかは、難しい判断になる場合もあり得るでしょう。